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2015年6月

2015年6月30日 (火)

CARVIN 改造日記その3 グラインド編

自宅裏側のベランダで手術開始。この図から小説「ハンニバル」でレクター博士に返り討ちにあったイタリアのマフィアの弟をイメージする自分はかなり想像力が豊かだとおもいます。
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まずはボディ裏から。こちらはスタンドに立て掛けたまま一気にシェイプアップ。裏面は木材が分厚いので割と気楽に下書きで削る予定いっぱいまで完了。


そして一度ホールドしてみる。裏面のシェイプアップだけではやはりストラトのようなホールド感にはならない様なので、表面もやることに。

まずは作業台(という名のエアコンの室外機。笑)に乗せてブリッジなどをグラインダーで傷つけない様にセット。
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下書き全部を削らずにまずはボディのエッジからブリッジまでの直線イメージで体に当たる部分を少しずつ削ってはホールドして、削ってはホールドしての繰り返し。


この時点で自分はコーティング剤と木の粉塵まみれ。
削りながらホールドしてみてら次のプランを下書きしてはまた削ってを繰り返し、4回目である程度ホールドに違和感のない状態まで削ることができました。
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一度ここでグラインド作業は中断して数日ほど試奏します。それでまた違和感があれば続きのグラインドはその時。
現在表裏はこんな感じ。
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今回は削った跡をなめらかな状態にするために数種類の番手の紙やすりとオイルを準備しておいたので最終的には削った部分をオイルフィニッシュにする方向で当分削っていきます。

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2015年6月29日 (月)

CARVIN 改造日記その2。

以前のブログでCARVINにステムを取り付けて自分のメイン機であるSUHRのストラトと同じ重心にしました。

CARVIN 改造日記その1

その状態で一週間ほど実際に演奏してみて、次はボディをホールドする際に違和感を感じる部分をチェックしてきました。

ボディ前面はこの部分。
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ボディ裏面はこの部分を削ってしまえば違和感はなくなるかと。
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ただ、ボディに空洞があるので、その空洞まで到達したら一発アウト。
今回は少しずつ削って様子をみていきます。

というわけでマスキングする前にブリッジを保護。グラインダーでブリッジを削ったら取り返しがつかない事になってしまうので。
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そしてグラインダーで削る部分以外を名古屋市特製燃えるゴミ袋で完全密封します。
トレモロシステムや他のパーツが粉塵まみれにならないように。
STEINBERGERの時にくらべかなり入念にマスキング。
この作業でほぼ成功不成功が決まるはず。

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そしてマスキング完了。

削りすぎてホンモノの燃えるゴミにならないように、今夜は徹夜で神様にお祈りして明日朝グラインド開始です。

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2015年6月28日 (日)

INCASE以降のセミハードケース達 その1

INCASEがセミハードケースの新しいスタンダードをつくったあとリリースされたセミハードケースです。

伝説のINCASEはこちら
上記リンクではINCASEのTOUR BAGの紹介をしています。

まずはSADOWSKY
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このモデルが発売されるまでに紆余曲折がありました。
INCASEのケースがリリースされたあと、SADOWSKYがINCASEと契約生産したモデルがありました。
SADOWSKYのハイエンドモデルを購入すると、INCASEのセミハードケースが付属してきたのです。
このケースには正面に大きくSADOWSKYと刺繍されており、形体はINCASEのセミハード廉価版であるGIG BAGと同じものでした。
ところが契約後すぐにINCASEがギターケースから撤退、後にのこされたSADOWSKYは自社生産でセミハードケースをリリース。これが写真のSADOWSKY初期型モデルです。

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INCASEのコンセプトを踏襲しつつコストダウンの為か様々な箇所がシンプルになっています。
ケースの小物入れ部分はINCASE GIGBAGと同じ横開きになっていてあまり沢山の機材は運べません。また機材をいれるとギター正面でギターとぶつかることも悩みでした。
内部はネックピローはありますが、エンドピンダメージをかんがえたクッション処理は省かれました。
ショルダーベルト部分はリュックタイプではなくケースにストラップをつけただけなので長時間の移動時の負担は大きいです。

最終的にそのクオリティから店頭で8割引でうられるような扱いになってしまうレベルまでいってしまったので、次に生産されたのがその改良型です。

SADOWSKY次世代モデル
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内部のクッションが少し丈夫になり、小物入れもギター本体にダメージを与えないようにケース本体の外側に配置されています。横開きだったものが縦開きになり、少し使用状況は改善されました。レインジャケットは付属して折らず、ショルダーベルトもリュックタイプではありません。腰に当たる部分はクッションがありますが、背中部分のクッションは省略されています。

同時期に発売されたNOAH'S ARKのセミハードケース
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本体の形はINCASEから継承されていませんが、リュックベルトを収納できたり、エンドピンを配慮した下部のクッション構成、外部下部のゴムなどいくつかINCASEと同様のコンセプトがみられます。レインジャケットは付属していません。ネック部が細いので、ツアー車中で無造作に機材と一緒に放り込むことが出来ないのが難点でした。徒歩移動ならこれで充分でしたが。

INCASE生産終了から10年近く後に出てきたiGIGのケース
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もうINCASEの超高品質クオリティを知っている人の方が少なくなったころ、ソフトケースとしてリリースされました。セミハードではありませんが、多くのコンセプトを踏襲したINCASEのソフトケース版というようなモデルです。デザインは正面がINCASE GIG BAGのシンプルなモデル、リュック面がTOUR BAGのデザインです。
実は日本に輸入されていませんが、アメリカではこのタイプがINCASE社で短期間発売されました。一番完成されたスタイルで自分も欲しかったので本社に連絡したところ、個人輸入で500ドル超え、レインジャケットは無いとのことで見送ったのです。

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内部のクッションや背負った時のカラダに当たる部分のクッションなど多くの部分でセミハードレベルのショックダメージ吸収率はありませんが、久しぶりにしっかりしたリュックタイプだったなあ。INCASE以降の他のモデルでは省略されたクローゼットに引っ掛けるフックを発見!細長い針金みたいで強度に不安はありますが、久しぶりにこれがついてるモデルを見つけてテンションアップ。
レインジャケットが本体に収納されています。

セミハードの重さより、徒歩移動の軽さ重視でコンパクトさを選んだこのモデルは意表をついていても雨降り日本を電車移動するのには最適なのではないかなあと。中途半端なラインを狙わず、わりきってそちらへ振り切ったコンセプト勝ちだとおもっています。

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伝説のセミハードケース INCASE!!!

INCASEのセミハードケースです。
あまりの完成度の高さで、非常に話題になったのですが、その完成度の高さを買われてAPPLEがパソコンやiPhoneケースの製造を依頼してしまい、ギターケースの生産が突如終了したといわれている伝説のケース。生産終了決定直後はオークションで7−8万円で取引されていました。

このケースが世の中に出回った後、多くのメーカーが類似品をリリースしましたが、そのどれもがクオリティ面で追随できず、リリース毎に新製品をかった自分は毎回がっかりしていました。それらのケースも一気にまとめて次回以降紹介します。

まずは本家INCASE。
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ジュラルミン素材まで内部に駆使して強度をあげた(10年以上前の記憶なので違っていたらすみません)過去最強のケース本体は着脱式のリュックが収納できます。「もともとINCASEはパソコンケースメーカーで、精密なパソコンだって壊れないようにケースをつくれるのだからギターケースなんて朝飯前だぜ!」って発売当時メーカーの社長が強気発言してました。完成されたこのリュックをギターケースから付けたりはずしたりと様々な状態でつかえます。ただ、リュックを収納した状態ではかなりかさばるサイズになるので、自分はバラバラにつかっています。

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ショルダーベルト部分は写真のようにまるで登山用リュックなみ。腰のベルトもあり、これ以上ないレベルでカラダに固定できます。背中が当たる部分はクッションが配置されていて、重量級のケースの運搬の負担を軽減しています。がしかしマジで重い。
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このショルダーベルトなどのリュックパーツは使わないときはすべて収納できるようになっており、付属のショルダーストラップがこれまた高品質で、様々なケースに流用できて便利でした。

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今では珍しくないギターケース用のレインジャケットもデフォルトで装備されており、当時(2000年頃)はこのケース以外でレインジャケット装備のケースはなかったのではないかと。ジャケットをつけると水陸両用ザクのようなルックスに。

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着脱して位置調整が可能なネックピローです。このネックピローは裏側がマジックテープで開閉できるようになっており、いろいろなモノをかくして運ぶことも可能。笑
国家機密のマイクロフィルムとか、最後の切り札の諭吉10人とかなんでも。

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ケース下部のクッションはエンドピンを保護するようにできており、地面に強くケースをおろした時でもボディに負担がかかりません。これはかなり素晴らしいことで、エンドピンが衝撃でぐらついてこないのと、ロック式ストラップもつけたまま安心して運べます。シェクターやスタインバーガーのようなエンドピン2本タイプは残念な結果になるかと。笑

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まだまだ付属パーツがついており、ケースをクローゼットなどにかけておくための金具もかなり高品質な作りになっていますが、ギターを入れた状態のINCASEは重すぎてクローゼットに吊るすことはないだろうからこれはいつ使うんだろう。

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さらにINCASEのキャップまで付属。実はこれがまた凄まじく高品質なもので、自分はすり切れてボロボロになってしまいましたが、もしオークションでこのキャップだけ入手できるなら落札できるまで闘う所存。

などなど、様々なアイデアが詰め込まれた画期的なセミハードケースだったのですが、唯一の欠点があり、とにかく重い。パソコン+リュック+ギター+ケース+シールドなど小物を運ぶと15キロくらいになるのです。笑
それに懲りて、徒歩移動時にはSTEINBERGER派になってしまったのです。こちらは全部足しても4キロないし。

そんな重さという弱点以外縫製、素材の強度等全てが満点のセミハードケースのフェラーリ INCASEはもう二度と新作をみる事もないというところにまたロマンがあるのかなあ。
実は今年に入ってオークションで押し入れに眠っていた新品が出品され、迷わず自分がゲットしたのです。
しかし10年以上つかっているINCASE一号が壊れる気配は一切ないので、自分がギターを弾いていられるうちにスペアのINCASE二号を使えるのかが疑問です。

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2015年6月27日 (土)

STRANDBERG ケース編

本体もユニークならケースもユニークです。

正面から。
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左右が非対称で正面から見て右側を下にして置く事も出来るように側面にクッションゴムがついています。

ケースの開閉。
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完全に開く事が出来ません。ケース下部10センチまでしかファスナーがなく、最下部が袋状になっています。
何らかのメリットがあるのだろうか。
ギターの出し入れでファスナーに擦る事が多く、内部で乾燥剤などが破れたら綺麗に取り出すのにかなり苦労しそうです。

小物入れのポケット。
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大きなポケットはB4サイズのファイルまで楽に入る余裕の大きさ。B4で譜面を書く自分はかなり嬉しい。小さいポケットはシールド二本とエフェクターひとつでいっぱいになる感じ。

肩ベルト。
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上部ケース本体にケースにそのまま縫い付けてあり、ナイロンの補強帯はありますが強度に不安がなくもない。
横幅は十分にあり、肩にかけてあまり疲れません。
この位置でベルトが付いているのははじめてだけどいいなあ。
下部は横幅の広い八の字環リングで自由度が高く、上部よりは強度がありそうです。

全体的にルックス重視で強度に不安がありそうなところも。
見た感じセミハードケースのようにも見えますが、側面のクッションはそれほど硬くないので、中に入れたギター本体へのショックダメージの吸収はそれほど期待しないほうが良いかも。
ツアー車に他の機材と一緒に無造作に放り込むのは避けたいなあと。電車移動でも混雑していると床に置いて誰かに蹴られたりぶつけられたりすると中が心配です。
運搬するなら、ストラト用セミハードケースに入れて運びたいなあ。
自宅保管用のケースとして使ったほうが良い感じもします。それならかっこいいし。

現在CARVINのギターを運ぶのに使ってます。CARVINを改造してしまっているため、正規のCARVINのケースに入らないので。笑

あ、大切な事を書き忘れてました。中にギターが入っていない状態だとかなりバランスが悪いので前のめりに倒れてきます。真っ直ぐ立て掛けておけないから、床に平置きするか斜めに立て掛けておかないと。それが続くとケースそのものがくの字に湾曲してくるだろうから、ギターを入れて運ぶのがさらに心配かなあ。

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CARVIN 改造日記 その1

STEINBERGERやSTRANDBERG等、幾つかのギターを試した結果、CARVINのホールズワースモデルを改造して自分好みのサブギターにしていくことに。
譜面を書いたり、持ち運ぶ時に邪魔にならない軽量コンパクトなボディと、しっかりした演奏性の両立がゴールです。

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コンセプトはSTEINBERGERの時と変わらず、改造箇所を綺麗に仕上げないマッドマックス仕様に。
これから何台使うかわからないのでとりあえずVer .1です。






メイン使用のSUHRストラトと比較して気になった幾つかの点を少しずつ改造します。

まずは重心。STEINBERGERと同じくボディとネックの結合部分(20フレット裏付近)にストラップピンがあるため、ストラップで釣るとストラトに比べて1フレットが遠い。
SUHRのストラトの場合12フレット上付近にストラップピンがきます。
短時間のプレイでは大丈夫なのですが、長時間演奏すると、ストラトに慣れすぎた自分は腕や指に負担がかかります。
なのでストラトを持った時と同じ位置に1フレットが来るように、ドリルでネジ穴を開けてステムを取り付けます。
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ネジ穴を開ける時の注意点。
CARVINは内部に空洞のあるチェンバーボディなので、内部構造の画像から、空洞でも木材の分厚い部分、そして空洞になっていない部分を確かめて、その部分を狙ってステムを取り付けます。

ボディに空洞の無いSTEINBERGERでは直径2ミリ長さ25ミリのネジ2本で固定しましたが、今回は直径3.5ミリ長さ15ミリを4本で固定。
一応20万円越えのギターなので、両面テープで仮止めして、しっかりネジ穴位置を確認。
前回の量産型STEINBERGERのように行き当たりバッタリプランでやる勇気はありませんでした。笑
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色々試した結果、写真のようにまずネジ3本で固定して、問題があれば4本目のネジも使おうと考えましたが、3本でうまくいきそうなので下書き。元のネジ穴は放置予定。笑

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取り付けるステムは購入時のままの直線状態ではネックが前方に少し出てフィンガーボードがカラダから遠くなるので、少しだけ前方に湾曲させています。
結果ネックが後ろに下がるのでよりストラト的なフィーリングになります。
この角度は結構シビアに何回も調整します。やり過ぎたら戻そうとするとステムが将来的に折れたりするのでいつも数本余分にスペアを購入します。

次に購入時のフレットより、ほんの少しジャンボフレットよりにしたほうが良さそうなので今回はステンレス配合フレット(JESCAR 6100SS)に交換します。
オーダー購入時はどのくらいの高さのフレットにしたら良いのかわからなくて、一旦現物が届いてから調整しながら探っていくので、費用はかかりますが、これは後日必ず演奏性が大きくかわるので自分は必ずやってしまいます。
23.24フレットは取り払うかも。

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次にボディの数カ所を削ります。これもノープランでザックリ削るとボディに穴があいてしまい物理的精神的ダメージ大なので、まずは数日使ってみて違和感のある部分をチェック。削りたい部分を鉛筆で下書きしていきます。
木材の分厚いボディ裏面から先に削ってしまい、うまく行けば木材の薄いボディ前面を削らずに済ます作戦でいこうかなと。

続きは改造日記その2で近々アップします。

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2015年6月24日 (水)

ZAWINUL SYNDICATE SCOTT HENDERSONのソロ

SCOTT HENDERSONのソロ
ZAWINUL SYNDICATE/MARCH OF THE LOST CHILDREN

スラッシュ/デスメタルばかり演奏していた自分の音楽人生を大きく変えたのがZAWINUL SYNDICATEとの出会いです。

シュラプネルレーベルギタリスト全盛の時期にロサンゼルスのMUSICIAN'S INSTITUTEのギター科GITに在学していた自分は入学時はやはりタッピングやスウィープバリバリのメタル系シュレッダーだったのですが(笑)、近くのライブハウスにZAWINUL SYNDICATEって凄まじいバンドがツアーで来ているってきいてライブを観に行ってぶっ飛びました。

超高速のリズムの上で炸裂するディストーションギター、なんだこれメタルよりラウドでメタルより凶悪じゃんって。笑
今考えればダイナミクスや緩急を使いまくっているインプロビゼーションだったのですがそんな事を知らないその当時はジャズすげーなーって。
今でもそのライブのあまりの凄まじいピークレベルや超絶的な演奏の印象は色あせていません。あのライブを超える演奏をすること。自分がいつもステージに上がる前に頭の中で繰り返すイメージです。
そして、ZAWINUL本人の演奏する目の前の特等席で観れたのでそこから彼に話しかけました。「音楽学校で勉強してるんだよー、だから演奏を録音させてもらってもいい?」
OKしてくれたので録音させてもらいました。その音源は今も時々忙しかったりおもうようにいかなくって元気がなくなった時に爆音で聴いています。このライブの日から自分のBEYOND METALなIMPROVISATIONがはじまったのです。

ライブ終了後ZAWINULのような音楽をやりたくなっていてもたってもいられなくなり、すぐに近くにやはりお客さんとして座っていたMIのセンセにこういう音楽はどうやったら出来るんだ?って聴いたら、まずスタンダードやら勉強してハーモニーを学べと。
パワーコードだけだと拡がらないと。教えてやろっかー?って言われてその場でレッスンを申し込んだのがジェフリッチマンでした。

彼にその時会わなかったら今違う音楽をやっていたと思います。 また、ジェフ自身もジャズを通過して様々な音楽をフュージョンしていたから、自分もあるスタイルに変に固執しないというスタンスを自然に取るようになって、偶然にもベストな人に習う事ができたなあと今でも感謝。

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そんなZAWINUL SYNDICATEの歴代ギタリストで最高に好きなのは、その日ライブでギターを弾いていたGARY PAULSONなのですが彼は25歳くらいで音楽を引退、他にも様々なギタリストが在籍する中、SCOTT HENDERSONもかっこいいテイクを残しています。

ミュンヘンでのライブがYOUTUBE動画でアップされているのでリンクしますが、この動画のソロはBbドリアンがメイン。譜面にするのが面倒なのでAドリアンに半音下げて昔採譜しました。いかにもスコットなスーパーインポーズやアウト、リズムのディスプレイスの応酬です。
ソロは2:30くらいからです。

ZAWINUL SYNDICATE/MARCH OF THE LOST CHILDREN

Fullsizerender
今年のMIのリーディング素材につかったなあ。
今年のリーディングクラスは自分が採譜したスコヘンやメセニー、カールバーハインほかの超絶的ソロばかり読まされているので、レーティング的にはとても大変だったと思います。 来週はそれも終わって学期末テスト。
お疲れ様でした。笑

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2015年6月21日 (日)

CARVIN HH2X これから改造するのです。

最近の物欲ラッシュでSTRANDBERGついでにゲットしてしまったCARVIN。とはいえ自分のモノになるのはあと一週間後なのですが。

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こちらもボディ内部に空洞をもつチェンバー構造になっており、クリーントーンが良い感じ。

リペアショップに数日預けてネックや弦高調整をもうちょいシビアにして使えるように改造してしまうつもり。ストラップ位置も変えないと。このままだとストラトより1フレットが遠い位置になるので。

アラン・ホールズワースモデルだそうです。
ピックアップのボールピースがボツボツすぎてスパルタンだ。

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実は自分はそれほどアランホールズワースのファンってわけでもなくて。

いやホールズワースは音楽もプレイもとっても好きなんだけどホールズワースファンのスタインバーガーマニアが数十万のオリジナルスタインバーガーじゃない廉価版スタインバーガーSPIRITを使っている自分に、「お前のスタインバーガーは本物のスタインバーガーじゃない」とかメールを送ってきたりするからマニアックすぎるファンは面倒だなあって。
いや本物だと削れないからSPIRITなんだけどなあ。こういうの何回かきたぞ。笑

ライブやツアーで出会ったプロのスタインバーガーユーザーの人たちなんかボロボロのSPIRITみて、「俺も削りたい」とか会った人みんなファンキーでフレンドリーな人ばっかりだったんだけどなあ。

ついでに売却してしまったSTEINBERGER GM 7S(だったかな)の写真発見。ネーミングはいまいち正確か自信がないです。

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2015年6月18日 (木)

MIKE STERN 「NOTHING PERSONAL」 ソロ

自分がもっとも影響を受けたソロの一つがTHE MICHAEL BRECKER BAND LIVEのNOTHING PERSONALのMIKE STERNのソロです。フレージングの影響というよりは演奏のエネルギーやパワー感で無茶苦茶影響受けてます。

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初めて聴いた時はなんてロックなエネルギーのギターを弾くんだ、この人!ってまずぶっ飛びました。
自分の中でジャズっていったらコレでしょってイメージを刷り込まれてしまったくらい強烈でした。

大昔あるバンドのリハでこんな感じの曲をやりたいってMDでもらって聴いたのですが、その後実際の音源にたどり着くまで数年かかったなあ。
まだネット通販なんて全然なかった頃だったので、大須の海賊版屋さんで片っぱしから買って聴いて探したのです。

見つけた嬉しさで一気に採譜して今もMIのジャズフュージョンフレージング系のクラスで教材として使っています。
今聴いたら、よくこんな長くて激しいソロを採譜したなあ、今ならやる気になれないなあ、って。
一応仕事用なので詳細をアップできないのが悲しい。ホントは全部アップしたい。

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先日そのクラスの生徒が、その動画がありましたーって教えてくれたのでリンクをアップしておきます。いつ聴いても凄まじいエネルギーに元気をもらえます。
マイクスターンがもっとも凄まじかった頃の映像です。
これを譜面化した自分もある意味偉いわー。笑
動画5分あたりからマイクスターンの神がかった怒涛の演奏が始まります。無茶苦茶ロックテイストなので、ジャズ苦手だ〜って人も是非!

以下のリンクが動画です。

THE MICHAEL BRECKER BAND LIVE/NOTHING PERSONAL

音源はアマゾンで購入可能です。

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STRANDBERG BODEN OS6 使用中!

STRANDBERG BODEN OS6

去年の楽器フェアあたりからかなり話題になってきている新進気鋭のスウェーデンデザイナーによる革新的なヘッドレスギターです。

最近まで数ヶ月の入荷待ち状態が続いていました。

様々なパーツやデザインが既存のギターのスタンダードデザインから離れており、変形ギター好きの自分は即ゲット。

コリアメイドでコストを下げているOSモデルですが、そのクオリティは自分が勝手にイメージした量産型レベルを凌駕する素晴らしいものでした。


外観
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座って弾いても立って弾いてもバランスの良いボディシェイプ。音響効果のためにボディ内部がチェンバー加工されており、驚くほど軽いです。2キロ以下か?
そこら辺からも音質的には中高音寄りなのでアンプのセッティングで低域を補強して使っています。


ピックアップ
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オリジナルのデザインでこれも音質に影響を与えているだろうと思います。他社製ピックアップに交換しても良いのですが、このルックスが好きなのでこのまま。


ブリッジ
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各弦独立のブリッジでわずかな作業でオクターブ調整や弦高をそれぞれ独立して行えます。チューニングはブリッジ後端のノブで。少し固い感じもするのでシリコンワッシャーなどを挟もうかなと。


ヘッド
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ヘッドレスなのですが、スタインバーガーのような完全ヘッドレスではなく、ネック上端をホールドしやすいように少し形状が工夫されています。ダブルボールエンドではなく、通常のエレキギター弦でOK。
ネックは写真のように独特の形状。台形になっており、その上辺を親指が移動するイメージです。ローフレットでは6弦側、ハイフレットでは1弦側に台形 の上辺が斜めにデザインされているため、見た目のアバンギャルドさからは考えられないほどポジションシフトが楽かと。クラシカルスタイルなら楽だけどネッ クを握りこむスタイルだときついのかなあ。


フレット
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フレット
1弦から6弦に太くなるに連れてスケールが長くなっていく非対称フレット。通常のフレットに慣れていると、初めは戸惑います。自分も戸惑いました。今もまだ完全には慣れていません。笑 メイン使用で使いこなすイメージはまだないので、演劇系LINKED MODULESのクリーンサウンド重視で使おうかなと。ローフレット志向のウォームなクリーンサウンドでは低音までかなりしっかりしたイントネーションに思われます。


というわけで面白いアイディアが満載でしかもローコスト量産型をとても気に入ってしまったので、せっかくなので上位機種7弦モデルに買い替えようかなと少し思案中。
スタインバーガーに続き、久しぶりに本気のこだわり変形ギターを弾いたなあ。できるなら何かのレコーディングで使ってから買い替えたいなあ。そうすると7月末に予定されているゲームレコーディングが終わってからになるかなあ。でも7弦も早く弾きたいし。悩む。

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2015年6月16日 (火)

STEINBERGER ケース編

スタインバーガー ケース編

コンパクトで持ち運びやすいスタインバーガーの弱点だったのが、付属するオリジナルソフトケース。
左右どちらの肩にかける事も出切るようにストラップが真ん中についているのですが、どちらの肩にかけても中途半端で実用度は低いと思います。
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次はLITTERのスタインバーガー用ソフトケース。リュックタイプで両肩にかける事ができ、幾つかのポケットが付いているため、ある程度使えるかと思ったのですが。
ポケットが小さくファイルなどの収納部はとても薄い。A4の譜面だと全部入らない。
さらに耐久性が低く半年で縫い目から生地が裂けてくる。
などなどの弱点が使用してみてわかりました。
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次はスタインバーガーシナプスのソフトケース。下部に補強材が使われていたりしてオリジナルの薄手のケースよりは使いやすくなっていましたがこれも半年で沈没。これは画像ありません。

そしてNAZCA(ナスカ)のスタインバーガー用ケース。画像左。
これは超強力でした。ソフトケースでありながら周囲の補強材は樹脂製で、ナイロン生地も上質。国内生産で縫製のホツレなど一年間無料修理保証と今まで使用してきたどのケースよりも高品質です。さすがに5年ほど使用したため、肩ベルトの裏の生地が破れてきましたがまだまだ使えます。
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最近取り扱い店のサイトを見たら売り切れ表示があり、生産終了かと思いメーカーに問い合わせたところ、受注生産をしているため注文可能との事。値段は他のスタインバーガー用ソフトケースの倍以上しますが、その値段分のパフォーマンスは約束されている感じです。将来用にもう一つ買うかな。

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2015年6月14日 (日)

STEINBERGER マッドマックス ver3.0

最近になって機材を少しずつ整理しているので、今のうちに機材をアップしておきます。

SUHRのストラト2台はメインとして十年以上変わってませんが、サブギターはどんどん入れ替えてきました。
持っていても使わないギターはかわいそうなので売却してしまうのですが、ここ最近は数台がレギュラー化。

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STEINBERGER MADMAX ver3.0

変形ギターが好きなのでサブギターとして過去様々なものを使ってきました。
STEINBERGERは特に多かったかと。

それらを使っていて不満があった点をどんどん改造改良改悪してたどり着いたのがこのバージョン3。バージョン1、2は他の人の所有になっています。
リペア痕を修復せずボロボロなルックスをキープする事がコンセプトです。
昔から大好きな映画マッドマックス2の改造されまくった車やバイクみたいなノリで。

レコーディングではPSのゲーム「アルカディアスの戦姫」の数曲のソロパート、DSのゲーム「ヴァンガード」シリーズのレコーディングなどで使用してます。

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もとはSTEINBERGERの廉価版SPIRITです。木製でないと削ったり穴をあけるのが大変なので。

STEINBERGERを持つとまず気になるのが重心位置。
ストラトに比較してストラップピンがボディより過ぎなので、金属のステムを12フレットまでのばして通常のストラトとおなじような位置でギターを持つ事ができるようにしました。様々なタイプのステムを試したのでボディ裏は穴だらけです。
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演奏中にカラダにあたるボディ部分をグラインダーでシェイプアップ。
特に右手首付近は削ると演奏しやすさが段違いに変わります。上から見た図。かなり曲面的に削ってます。右腕がボディにいっさい当たらないので逆にホントにもっているのか不安になるレベルまで削っています。
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次にフレット。
元々SPIRITでつかわれているフレットでは長期間の無造作な使用は厳しいのでステンレスフレットに打ち換えています。これはリペアショップに依頼してます。
写真のように7フレット以降はフレットの中央より少しボディ側にずらしてフィンガーボードを削っています。6弦側から1弦側にむけてその深さがふかくなっている非対称スキャロップド。使いながら気になったフレットを少しずつ削っていったので各フレットが均一な削れ方ではありません。削り始めてから数ヶ月はコツコツと作業していました。
普段つかいながら気になるポイントをチェックして、弦交換のタイミングで削って、の繰り返し。
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リアピックアップは取り外してしまっています。
フロントピックアップのみ1VOLUMEだったり、1VOLUME 1TONEだったり。
シンセを搭載していた時期もありましたが、NEXT ORDERのワイドレンジなダイナミクスの中で使いこなすのは大変でした。汗

今は1VOLUME 1TONEです。シンセピックアップマウント痕やピックアップセレクター痕などここら辺も穴だらけです。

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このギターはサブギターの中でも特に使い勝手がよく、ここ数年はライブ以外で一番使っていました。来年春には他の人の所有になります。

時間をかけていろいろ手を加えてきた機材なので少し残念な気もしますが、どこをどうすればマッドマックスバージョンができるのか分かっているので、また時間があるときにバージョン4をつくるつもりです。バージョン4着手は来年かなあ。

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2015年6月12日 (金)

NEXT ORDER ワンマンライブ @ JAZZ INN LOVELY

NEXT ORDER
ワンマンライブのお知らせです。
7/14(tue)
名古屋栄 JAZZ INN LOVELY

武藤祐志 G
清野拓巳 G
石垣篤友 B
松田"GORI"広士 D

19:30スタート2500円 飲食代別
新曲満載です。是非!
ご予約は各メンバーまたフェイスブックイベントページへの予約で可能です。

https://www.facebook.com/events/819308171456058/

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2015年6月10日 (水)

P.A.D. NEXT ORDER with 菩須彦 終了!

大阪門真ルミエールホールでのNEXT ORDER with 菩須彦ステージ終了しました。

ブラックライトの中で菩須彦さんペインティング。ダンサー、清野さんインプロ。後半に武藤合流で2ギターDUORDER状態。

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照明が変わって石垣君ゴリさん合流でNEXT ORDERwith菩須彦さんのザクザク系炸裂のステージでした。楽しかったなあ。また機会あれば是非参加したいイベントでした。また別件で名古屋でも菩須彦さんとのコラボが出来ないかと画策し始めています。お楽しみに!

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演劇と音楽とデザインの総合イベント「LINKED MODULES」終了!

LINKED MODULES@VALENTINE DRIVE終わりました。本当に沢山のお客さんに来ていただいてありがとうございました。

演劇
脚本
丹羽亮仁
役者
末吉康治
堀優子

演奏
武藤祐志 E/AC GUITAR
小埜涼子 SAX FLUTE

KAI KUROSAWA WARR GUITAR
古市響平 GUITAR

異ジャンルの総合格闘技がテーマのプロジェクトなので、普段親しみがなかったりするジャンルのステージを観るお客さんがどういう感想を持たれるかなあと予測出来ない部分もあったのですが、様々な角度から様々に楽しんでいただけたみたいで嬉しかったです。

今回出演してくださった皆さんありがとうございました。またLINKED MODULESでも、また他のイベントでもぜひよろしくお願いします。

自分のステージではりょこちゃんとフルートとガットギターDUOやれたのが個人的にはとても新鮮でチャレンジングだったなあ。最近りょこちゃんとやってる 爆音DUOハード路線との振り幅が笑えるくらい広くて。そのうち録りたくなったので終演後りょこちゃんにすぐお願いしたのでした。カタチにしたいなあと。 ガット特訓しないと。その時はりょこちゃんよろしくお願いします。

演劇で共演した末吉さん、堀さん、脚本の丹羽さん、ありがとうございました。長ゼリフの覚え方からシステマまで色々教えてもらいました。照明てつだってくれた永田さんありがとうでした。一緒に集合写真撮れなかったからまた次回!

1部のKAI君古市君ありがとうでした。今回のコンセプトにとっても合ってたなあ。DANによろしくって伝えてください。MCで言ってたプロジェクトに参加するの楽しみにしてます。

デザイン平生君色々ありがとうでした。これから編集よろしくお願いします。

次回LINKED MODULESは10/18です。これから構想をみんなで練ります。お楽しみに!

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