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2015年7月 8日 (水)

スケールを速く弾ける事は大切か。その2 フレーズ編

アドリブでソロを演奏するためにスケール練習のさらにその先で必要だと考えている事。



先のブログで書いたようにギターを弾きはじめた初心者がスケールの練習をするのは、ソロを取るためというよりは左右の手の基礎的/機械的な練習であったり、イヤートレーニングの一環であると書きました。


リンク
ブログ スケールを速く弾ける事は大切か。その1



ではアドリブでソロを取るためにはどのような練習が必要であるかというと、スケールを様々なアイデアで組み立てたモチーフや、モチーフを組み合わせたフレーズをスムーズに弾けるようにする事が必要です。


モチーフやフレーズの組み立てに関してはスコットヘンダーソンの教則DVDではその内容について詳細に説明しているので、一度チェックしてみてください。リンクは記事最後に貼っておきます。



そして前のブログではモチーフやフレーズをアドリブ中にスムーズに弾けるようになるためには、市販のフレーズ集や、「これを弾くといいよ。」と人に教えられたフレーズでは限界があると書きました。


それはなぜか考えてみます。


簡単に言うと、アドリブ時に弾きたいフレーズが反射的に出てこない。
「あのフレーズ集のあのフレーズを弾こう」とか「最近教えてもらったあのフレーズを弾こう」ってソロ中に考えて自分のソロの中に放り込もうとすると、本来自分が弾きたいと感じたものを反射的に弾くというアドリブの最中に反射的に出て来ません。
一度自分の記憶の中を探す作業が必要になり、タイムラグが生まれます。



自分の演奏については何も考えずに感じたままフレージングする事が大切なのです。
演奏時にはやるべき事がたくさんあります。
周りの音を聴く事です。


ベースやドラム、バックは自分のアドリブ中に何をやっていて、自分はその上でどうフレージングしたいかをその時々に感じて、そのイメージを自然に演奏で表すことが必要なのです。

しかし自分の記憶の中の引き出しを探しながらフレージングしているとそちらに意識を集中してしまい、ベースやドラム等バックの演奏やその時々の音量を聴くことが難しくなる。
そうなるとバックと一体化して盛り上がっている様なかっこいいソロは中々アドリブで取れません。


「フレーズをどの様なプロセスで自分の中に取り入れるか」がキーワードになります。

初めにフレーズを取り入れる際、フレーズ集等をなぞるだけでは自分がそれを好きだ、弾きたいという感情を感じる前に、それを弾いてしまうので、もしかしたら好きではないフレーズも記憶されてしまいます。


その結果本当に弾きたいフレージングのイメージがぼやけ、自分で弾きたいと思っているフレーズを弾いていない状態になるかもしれません。


またコード、リズムが鳴っている上で「かっこいいなあ」って思ってフレーズとして取り入れてなかったら、自分がアドリブでソロを取る際にコードやリズムを聴いても、何を自分が弾きたいのかイメージ出来ません。




そこで必要なのが採譜/耳コピの作業です。

音源を聴いて、「かっこいいなあ、こういう風に弾きたいなあ」と思った時に、それを採譜して自分の中に取り入れるための練習をするのです。


そうする事で自分が好きでもないフレーズ、不必要なフレーズを練習したりして自分のメモリーを浪費しないですみます。


またコードやリズムが鳴っている上でのフレーズを採譜する事で、自分がソロを取る際、同じ様なコードやリズムを聴いた時に「こう弾きたい」とイメージする事ができます。


様々なテクニックを覚えたり、採譜する手間を省けるという意味ではフレーズ集を使うメリットはあるかもしれませんが、アドリブでソロを取る時に限界が出てくるというのは上記の理由だと考えています。


なので、自分も専門学校内外で生徒にアドリブを採譜した譜面をよく渡しますが、「自分で好きだと感じたフレーズを採譜しないとアドリブでソロを取るのはいつまでたっても難しいよ。」と言っています。



もちろん、小節数の決まった楽曲のレコーディング等であらかじめ数日前からソロを用意できるようなシチュエーションではその問題もある程度カバー出来るとは思いますが。
時間をかけてコード進行に対して様々なフレーズを試行錯誤して気に入ったものを当てはめていけばいいので。






上記の事を生徒と話しているとよく聞かれるのが次の質問です。



「かっこいいと思ったフレーズだけ採譜すればいいのか、ソロを全コーラス採譜したほうがいいのかどっちなのか」



これはまた次のブログで書きます。


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