ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? 練習編2
譜面を読む(リーディング)事を練習するコツについて。
前回は練習環境を整えることについて書きました.
ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? 練習編1
過去リンク
ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? その4。
ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? その3。
ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? その2。
ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? その1。
今回は基本的な練習方法に関して書きます。
1994年頃、アメリカのMIは様々なクラスで非常に実戦的なレッスンを受けることができるようなカリキュラムでした。
ステージで実際に使う能力を伸ばす事に主眼を置いており、実戦のための練習はしても、練習のための練習に時間を割かないようにするのがメインポリシーです。
リーディングでも同様の事がいわれます。
初心者の段階では基礎的な内容をしっかり時間をかけて習得する、ごく一般的な内容なのが、クラスが進むに従って、より実戦的なスタジオレコーディング譜面や、コードチャート、ジングルチャートが増えてきます。
では実際にその内容を紹介していきます。
練習方法
メトロノームは初期段階で使わない。
自分が何拍目にいるかを自分で感じる事ができるようにしなければならないので、メトロノームやリズムマシンで拍を鳴らすのではなく、自分の足で四分音符を踏む。
ここではリーディングを練習しており、正確なリズムを練習しているわけではないので、テンポが遅くなっても問題ない。
メトロノームが鳴っていると、難しい箇所を十分に余裕を持って弾けないため、何回も練習すると不正確な発音をくりかえして、その箇所で間違える癖がついてしまう。
そのため、難しい箇所でテンポダウンして練習するためにもメトロノームは使わない。
自分の場合、リーディングにはメトロノームやリズムマシンは一切つかいません。
リズムを正確にするような練習の時にはもちろん使います。
間違えずにある程度弾けるようになったら、最も遅くしか弾けない箇所のテンポに合わせてメトロノームのテンポをセットして通して演奏する。
難しくて弾けない箇所ばかりを重点的に練習するより、その箇所に入る部分、その箇所の続きの部分など、前後をスムーズにつなげる練習を繰り返す。
そうしないと、前後のつながりのフィンガリングやリズムでつまづくことになるのです。
上記内容に気をつけてメトロノームを鳴らしたうえでスムーズにつながるようになったら次はアーティキュレーション(ニュアンス)など細部の調整を加えます。
これはまた次回以降に紹介します。
フレーズのアーティキュレーションなどについて異様に詳細に考察したテキストを紹介しておきます。リーディング用テキストではなく、インプロビゼーションのためのテキストですが、フレーズのダイナミクスやタイムのストレッチについて非常に参考になります。
バークリー音楽大学の教授が執筆した有名なテキストです。
武藤祐志
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