ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? その3。作曲者編
前回までのブログの続きです。
ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? その2。
ギターを始めた初心者は譜面を読む練習が必要か? その1。
今回はオリジナルを作曲し、アルバムを製作、流通している立場から普段考えている読譜能力への見方について書きます。
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自分の場合、ミュージシャンが初見に強いか弱いかで演奏を依頼するかしないかをあまり判断していません。
自分のメインワークであるNEXT ORDERの場合は、初見に強いか弱いかをあまり判断材料にしないと言いつつもメンバーがもともとクリエイティブな上に初見にもとても強かったためにオリジナルを数多くつくることができて、メンバーが名古屋関西とバラバラでも問題はない、さらにバンドとしてワークしているため、今更読譜能力うんぬんなどと、今から自分が書くテーマからはかなり逸脱しているので、以下のテーマはそれ以外のセッション/プロジェクト的なスタンスについてです。
バンドという枠で考えない場合でも、セッション/プロジェクトで一緒にやるなら正しい演奏をする人より面白い演奏家とやりたいなあと。
やっている音楽のフィールドにもよりますが、自分のメインフィールドであるハードフュージョンの場合、当日譜面をみてメンバーでサウンドチェック中の短時間でカタチになるものではあまりないからです。
変拍子、キーチェンジ、複雑なキメなどが多用されている上に曲のテンポも速いので、メンバーにあらかじめ譜面をわたしたり、事前のリハーサルで一通り楽譜をさらってもらった後、各自にゆだねます。
いってみれば次回のライブまでの宿題です。笑
もちろんリハーサル時点で読譜能力が高ければ高いほど楽曲をカタチにできる時間は短くなるようにおもえるのですが、その要素だけで楽曲は出来上がりません。
曲の背景、イメージ、ダイナミクスなど直感的に捉えなければならない譜面に書けない要素をいかに具現化できるか、というミュージシャンとしてのクリエイティビティがさらに大きな必須要素です。
リハーサル時に初見で80点のプレイヤーが練習せずに本番も80点であるより、リハーサル時に初見で50点のプレイヤーが本番までに様々なインプットをしてくれて、本番で120点のパフォーマンスをしてくれた方が自分は作曲者として幸せだなあ。
なので作曲者からみる演奏家のリーディング能力って、初見プラス本番までに継続的に練習してくれるペース配分能力の様におもえます。
本番までにどの程度練習すればよいのか自分で判断してくれて、特訓してくれるクリエイティビティ。
その為に作曲者がやれる事はシンプルです。
なるべく早めに音源と譜面を渡すだけです。
それもなるべくきれいな譜面。
きれいな譜面ってどういうものだろうって考えると、それだけで一年くらいブログにかけちゃいますね。
リハーサルに関しては初見がそんなに強くないメンバーがいても、メンバーに合わせて本番前のリハーサル日程を組めば問題ありません。
本番直前にやらずに一週間ほど前倒しすればいいのです。
もちろん読めない/読まない事をお勧めするわけではなく、あるラインまでは初見に充分強く、そのラインを超えたところからは譜面を見ずに演奏するミュージシャンがいいのですが、最近そのラインが自分ではどのようなものなのかよく考えます。
それは今までのブログで書いてきた右脳、左脳の能力把握の話なのだろうなあと。
この部分をテーマにした題材は昔から山ほどありますね。
ブルースリーの「Don't think,Feel!!!」の世界ですが。
以下にここら辺をテーマにしたいくつかの題材をリンクしておきます。
数多くの題材の中で、左脳の限界、右脳の可能性を追求しているってことは、やはりそこら辺が捉えにくいのかと。
もちろん音楽の教材でも、最終的なゴールをそこに置いたものもあります。
以下は上記の内容にリンクした内容を含むいくつかの教材です。
読譜のシチュエーションでそれはどういう事なのか次に詳しく書きます。
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